l-カルニチンは、脂肪を燃やす効果のある物質でアミノ酸の一種です。最近は、ライフスタイルや食卓の変化によって、l-カルニチン不足が進んでいるといいます。
脂質代謝に関わりのあるl-カルニチンは、脂肪を燃やす効果のある物質でアミノ酸の一種です。ごくわずかながら体内で作られています。脂肪はミトコンドリアという細胞に入ることで燃焼しますが、脂肪単独のままでは入れません。脂肪はl-カルニチンの作用を受けた状態でないと、代謝作用を受けることが出来ないわけです。
脂肪代謝の補因子となるl-カルニチンは、ダイエットに効果のある成分としてサプリメントに含まれる機会が増えています。カルニチンと名がつく物質はl-カルニチンの他にもあり、アセチルカルニチン、塩化カルニチンなどが存在します。それぞれ特性の異なるカルニチンで、代謝を行うものはl-カルニチンのみです。
元々、アミノ酸から生成されているl-カルニチンが体内に存在しています。l-カルニチンの量は、基本的には出産時期や成長期でもない限り体内での生成量で事足ります。とはいえ、21世紀のライフスタイルにおいては、1日に約10グラムという本来の生成量では不足しがちになるようです。特に女性や肥満気味の人の場合、l-カルニチン不足の傾向があります。アメリカの研究では、1日500ミリグラム程度のl-カルニチンが必要だとされています。
自然界の食品の中にもl-カルニチンは含まれています。サプリメント以外では、カツオ肉やマトンなどでl-カルニチン摂取が出来ます。
最近は、ライフスタイルや食卓の変化によって、l-カルニチン不足が進んでいるといいます。l-カルニチンが不足すると、体にはどんな現象が起きるのでしょうか。
戦後の日本人は、現代の3割程度しか脂肪分を取っていなかったそうです。しかし脂肪分の取りすぎに加えて運動不足や度を超した飲酒・喫煙などの不摂生を長期間続けると、脂肪の代謝能力は格段に下がります。生活習慣病のリスクが高まり、高脂血症、糖尿病、高血圧を起こしやすい状態となります。
国は2005年からメタボリックシンドロームの予防という位置づけで、生活習慣病にならないような体質作りを推奨しています。代謝効率をアップさせて内臓脂肪をなくすことが、メタボリックシンドロームの予防や改善には欠かせないことといえるでしょう。生活習慣病を予防しメタボリックシンドロームにならないためには、脂肪の燃焼を助けるl-カルニチンの存在は見過ごせません。ある研究で、100歳以上の健康な人の血液を調べたところ、l-カルニチン濃度が高かったというものもあります。
疲れやすさや、四肢に力が入らないという人が最近では増加傾向にあります。脂肪を燃焼させるl-カルニチンは、身体を動かすエネルギーを作る作用があります。そのため普段の生活の中でスタミナをアップさせ、疲労を押さえる栄養素になり得るものとして期待されています。
このところ、l-カルニチンのサプリメントを目にするようになりました。脂肪を燃やす効果でのダイエットを期待しているものです。
健康的に痩せたい、食事制限をしたくない、運動してもなかなか痩せない、などの理由でダイエットに行き詰まっている人向けに、脂肪燃焼の効果があるl-カルニチンが役に立つというふれこみです。l-カルニチンは疲労や倦怠感に効果があるとも宣伝されています。代謝アップにより、脂肪がエネルギーに転換されるということが根拠です。錠剤型のサプリメントやゼリータイプなど、形も製品毎に多種多様です。
本当にl-カルニチンにはダイエットに効果があるのでしょうか。確かに、適切な運動と組み合わせたl-カルニチンダイエットで体重が減ったという人はいるようです。ですが、ただl-カルニチンを取り入れていればダイエットになるということはなく、それどころか食欲が増進したという話もあります。
筋肉中のl-カルニチンは、サプリメントの服用で増加するということはないようです。l-カルニチンが脂肪燃焼に一役買っていることは事実です。とはいうものの、l-カルニチンのサプリメントを服用すると即座に代謝がアップするか否かは、はっきりしていません。l-カルニチンに頼りすぎず、ダイエットのアシスト程度に使う程度に考えましょう。効果的なダイエットをこなしたいのなら、適度な運動や食事調整を主軸にダイエットを進めましょう。